■お役立ちメニュー:賃貸では敷金について理解しておく必要がある


■お役立ちメニュー:賃貸では敷金について理解しておく必要があるブログ:16年03月01日


「背中を洗ってくれないか」
と、父に言われた。
この父というのは、実は嫁の父である。

わしは一瞬戸惑ったが、
「え?!あっ!はいっ」
と言いながらタオルを構え、父の背中にあてがった。

初めて父の背中というものに触れた。
なんか丸っこくて大きくて、何だかゴツゴツしている。

上手に洗ってあげようと思えば思うほどうまくいかない。
タオルがねじれてしまう…

今度は父がわしの背中を洗ってくれるらしい。
わしは静かに父に背を向ける。

父は、なんていうか、力加減を知らない。
すごく力強くて、体についている必要なものまで
洗い流されてしまいそうな感じ。

思わずわしは、身をよじってしまった。
「すまん」父は申し訳なさそうに、
「むすこの背中を洗うのは難しいな」と言った…

わしは物心のついたころから、
女手ひとつで育てられてきた。

我が家に父がいないことを悲しがらなかったのは、
母親の育てかたが上手だったからだと思う。
溢れんばかりの愛を注いでくれたので、
わしはとても幸せだった。

とは言え
父のことを思わなかった訳ではない。

ただ、そのときわしがイメージするものは
どれも好感の持てないものばかりだった。

無口!ガンコ!厳しい!
正直、「父は怖い」という印象しかなかった。

そんなわしに父ができたのは、
わしが結婚をしたからだ。

嫁の父は、わしにとって不思議な存在だった。
格好なんてつけない。不器用だけどまっすぐ。褒められると照れ隠しする。
大きなお世話なことばかりする…

わしは、父というものに対する印象が
まるっきり変わった。






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